来る2023年11月11~17日、アメリカ合衆国・サンフランシスコにおいて「APEC会議」が開催されます。
日本は、岸田文雄首相と中国・習近平総書記との首脳会談を開催できるように動いています。
本件について、2023年11月09日、中国の外交部は定例記者ブリーフィングで以下のように述べました。
『共同通信』記者:
日中両政府は来週、合衆国で開かれるAPECに併せて日中首脳会談を行うことを検討していると報じられている。中国はこれを確認できますか?汪文斌:
ご指摘の関連活動については、お答えできる情報はありません。中国側は、日本側が建設的で安定的な日中関係を実践的な行動で表明することを尊重し、両国関係の改善と発展、ハイレベル交流を促進するために必要な環境と良い雰囲気を作り出すことを望んでいる。
日中首脳会談を開催するには「日本が建設的な雰囲気を作り出すこと」と条件を付けてきました。
では、米中首脳会談は本当に実施されるのかというと……2023年11月08日、同じく定例記者ブリーフィングで汪文斌報道官は以下のように答えているのです。
『タス通信』記者:
ジョー・バイデン合衆国大統領と中国の習近平国家主席は、サンフランシスコで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会合に併せて、二国間会談を行う予定だと『共同通信』が合衆国政府関係者の話を引用した。外交部はこれを確認できますか?汪文斌:
米中両国はサンフランシスコ首脳会議に向けて共同で努力することで合意している。同時に、「サンフランシスコへの道」は平坦なものではなく、「自動操縦」に頼ることはできない。
双方は効果的に「バリに戻り」、両首脳のコンセンサスを実践し、干渉を排除し、障害を克服し、コンセンサスを高め、成果を積み重ねるべきである。
米中首脳会談の方もオシているご様子です。「開催に共同で努力することで合意した」であって、「会談に合意した」ではありません。「バリ島での合意に還れ」は、Money1でもご紹介したとおり王毅外相が述べていたとおりです。要は「合衆国は譲歩せよ」です。
もう明日からに迫ったAPEC会議ですが、そもそも習近平さんは参加し合衆国との首脳会談を行うのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)