韓国「財界トップ10グループ6社が事業縮小と現金確保を進め、経済低迷に備える」

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韓国は大変に不景気で、企業にもお金がありません。

先にご紹介したとおり、2024年は法人税収入が対予算比で-19.5%と、約2割も減少したのも企業の業績が悪かったことを証明しています。

――で、どうなっているかというと、韓国を代表する企業グループが資金調達に動いています。韓国メディア『朝鮮日報』は「韓国10大企業のうち6社が資産の切り売りを始めている」と報じています。

韓国メディアの報道では「リバランス」と書いていますが、片仮名で言っても格好いい話ではありません。お金に困っての資金調達に他なりません。

以下のような具合です。

第2位の『SKグループ』
直近1年間で1兆9,100億ウォンの資産を売却、今年も資産売却による資金調達を継続予定

第3位の『現代自動車グループ』
『現代ウィア』の工作機械事業部(約3,000億ウォン)売却を推進

第4位の『LGグループ』
『LG化学』のエステティック事業部(約5,000億ウォン)売却を推進

第5位の『POSCO(ポスコ)グループ』
2024年に6,600億ウォン規模の資産を売却
2025年は追加で1兆5,000億ウォン規模の売却を推進

第6位の『ロッテグループ』
2024年、『ロッテレンタル』(1兆6,000億ウォン)を売却
2025年も非主力事業の追加売却を推進

第10位の『新世界グループ』
『新世界建』設の上場廃止を含む財務構造の改善を進行中
上場廃止は2025年02月24日を予定

『朝鮮日報』は「韓国の財界トップ10グループのうち6社が、事業縮小と現金確保を進め、経済低迷に備えている」と書いています。

「経済低迷」はすでに起こっているので、これからさらに悪くなる――と予測しているわけです。

日本ではあまり知られていませんが、韓国では大きな『暁星(ヒョソン)グループ』も実に面白く――石油化学事業が低迷しているので『ヒョソン化学』の特殊ガス部門を売却しようとしていたのですが――グループ外には売れなかったので、仕方なく『ヒョソンTNC』に約9,200億ウォンで売却しました。

これなど、ババを誰に引かせるかというゲームのように見えます。

――というわけで、韓国企業はとてもではないですが、拡大投資を行うようなフェーズではありません。

韓国企業、しかもTop10に入るような最大手といっていい企業が多かれ少なかれ「資産売却によってお金をかき集め、耐える」ための動きを続けているのです。これで景気が良くなるわけはないでしょう。

(吉田ハンチング@dcp)

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