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本日2021年01月10日、韓国の『双竜自動車』の優先買収先として選定された『エジソン・モータース』が買収契約を締結する期限となります。
01月09日、『エジソン・モータース』は『双竜自動車』買収のための本契約を10日に締結し、履行保証金である150億ウォンを納付する――と明らかにしました。
買収金額はこれまで3,100億ウォンと報じられてきましたが、「3,048億ウォン」であることが分かりました。
履行保証金は買収金額の10%ですので「304.8億ウォン」になります。『エジソン・モータース』はこの納付をこれまで行ってきませんでしたが、「MOU」(Memorandum of Understandingの略:基本合意書あるいは了解覚書)を交わした際に入れた155億ウォンをこれに充て、残りの150億ウォンを入れるわけです。
これまで本契約締結が延期されていたのは、『双竜自動車』と『エジソン・モータース』の間に意見対立があり、これが解消できなかったため、とされています。具体的には『エジソン・モータース』がシャシーなど設計図面を要求し、これを『双竜自動車』側が技術流出になるから、と拒否したことが挙げられています。
『双竜自動車』からすれば、本契約前にそのような重要な情報を出すわけにはいかないので、当然の拒否だったといえます。なにせ逃げるかもしれませんから。
本契約が締結された後は、2022年03月01日までに『双竜自動車』の再生計画・事業計画書を提出しなければなりません。
また、買収金額の全額納付を行い、債権団の2/3の賛成で事業計画を承認してもらわなければなりません。
最大の難関は、あの国策銀行『産業銀行』の了解をどう取り付けるのか、になるでしょう。
なにせ、先にご紹介したとおり、『産業銀行』の李東杰(イ・ドンゴル)会長は『エジソン・モータース』に対して非常に懐疑的です。
かねてより、『双竜自動車』をきちんと再生できる事業計画書が出てくるかどうかを疑問視しているのです。
資金繰りについても「(債権団の主幹である)『産業銀行』からお金を借ります」などという計画を出そうものになら、すぐに指摘し非難するでしょう。
まずは無事に本日買収契約が締結されるのかに注目です。
(吉田ハンチング@dcp)