2022年12月05日、『韓国銀行』が11月末時点での外貨準備高を公表しました。
以下をご覧ください。
2022年11月
外貨準備高:4,161億ドル(約55兆9,987億円)※
(前月比:+21億ドル)<<内訳>>
⇒Securities:3,656億ドル(約49兆2,025億円)
(証券類)
前月比:+33億ドル⇒Deposits:267億ドル(約3兆5,933億円)
(預金)
前月比:-16億ドル⇒SDRs:147億ドル(約1兆9,783億円)
(IMFのSDR(特別引出権))
前月比:+3億ドル⇒IMF position:44億ドル(約5,922億円)
(IMFリザーブポジション)
前月比:+1億ドル⇒Gold:48億ドル(約6,460億円)
(金)
前月比:増減なし※円換算は2022年12月05日「1ドル=134.58円」のレートで算出
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「Official Foreign Reserves(November 2022)」
当月の注目点は、Securities(証券類)が33億ドル増えたことです。対して現金たるDeposits(預金)は16億ドル減少しています。帳尻が合わないのですが、今回の外貨準備高の増加について『韓国銀行』は以下のように説明しています。
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2022年11月末の外国為替保有額」
『国民年金基金』にドルを融通し、また金融機関の外貨預金が減少したにもかかわらず、ドルの価値が急落したので、ドル以外の外貨資産のドル換算額が上昇して、それで増えた――といっています。
確かに、ドルは11月に他通貨に対して下げました。以下はドルウォンの月足です(チャートは『Investing.com』より引用)。
確かにあり得うべき説明ですが、先にご紹介したとおり韓国の外貨準備は「時価計算されていない」とされますので、これは説明になっているのか、という疑念が湧きます。
ともあれ、直近1年間の外貨準備高の推移は以下のようになります。
やっと外貨準備高の減少が止まったかのように見えます。デッド・キャット・バウンスでなければいいのですが。
(吉田ハンチング@dcp)