中国・韓国の外相会談。王毅はなんと言ったか。

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2024年05月13日、韓国の趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長(外相に相当)が中国・北京を訪問し、王毅外交部長(外相に相当)と会談を行いました。中国・韓国の外相級会談が行われたのは、実に7カ月ぶりのことです。

韓国としては、中国からの経済的ないじめに遭いたくないので、アメリカ合衆国をはじめとする自由主義陣営国側に立つこと(立っているフリをすること)を容認してもらわなければなりません。

韓国外交部によると、今回の韓国外相の訪中は、韓国で外相が交代するのを見た王毅さんが要請して行われた――となっています。

では会談で、王毅さんは趙兌烈(チョ・テヨル)さんにどんな話をしたのでしょうか。王毅さんの発言を拾ってみます。

「32年間、両国の発展は全体的に順調で成果が豊富で、これを基に2008年に両国が戦略的協力パートナー関係を樹立した。これは両国の外交において両国関係をより重要な位置に置いた」

「最近、両国関係は困難と挑戦に直面しており、これは双方の共同利益に合致せず、中国も望まないことだ」

「両国が共に努力し、両国が国交樹立したときの初心を堅持し、善隣友好の方向を堅持し、互恵協力の目標をしっかりと立て、干渉をなくし、同じ方向に進むことを望む

最後の「干渉をなくし、同じ方向に進むことを望む」は、明らかにアメリカ合衆国や日本などの自由主義陣営国の動きと歩調を合わせるな、という「釘刺し」です。

韓国メディアの報道によれば、趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長は、以下のように述べたとのことです。

「今回の訪問が、訪問のための訪問にとどまらず、両国間に絡み合っている糸を一つずつほどき、中韓関係が一歩一歩前進するように水先案内をする第一歩になると思う」

「両国関係の発展のためには、どちらか一方ではなく両国が一緒に努力することが重要だ」

「困難があっても異論が葛藤に発展しないように注意深く管理しながら、協力のモメンタムを継続していかなければならない」

「私たちは対外関係をゼロサム関係として認識せず、そのように管理することもない」

「地政学的環境の変化による両国関係の制約要因を最小化し、葛藤より協力に焦点を当てて小さなことから一つずつ着実に成果を積み重ねていくことが重要だ」

「両国関係だけでなく、共同の挑戦にも一緒に対応していくことが重要だ」

過去数年間悪化した両国民の相互認識を改善していくためには、お互いの違いを認めながら、お互いを理解し、配慮し、共感を拡大する努力が必要だ」

韓国らしい有耶無耶にする言説といえます。

中国は「自由主義陣営国から距離を取れ」といっており、韓国にそれができない以上は中国にとっては敵国です。また、中国側にすり寄るのであれば、自由主義陣営国から見れば敵国です。

コウモリはつらいですね。

(吉田ハンチング@dcp)

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