これは銀行・証券会社など投資向け金融商品を扱う業界では常識のことですが、日本の場合、その顧客のなんと6割以上が60歳以上なのです。つまり、日本では実際に資産の運用を行っているのは老人ばかりということです。先進国の中で突出して日本が変わっているのです。
多くの人が指摘するように、これは日本人の金融リテラシーが低いからです。「お金に関する知識」をもっと小さいころから学んでいないと「投資をしよう!」なんてなかなか思わないものですね。ただし、親が投資について熱心な家庭の場合にはいささか趣が変わってくるようです。フィデリティ投信が行ったアンケート結果によりますと「20代の人ではお金の情報を家族から得ている」と答えた人が1割に達します。
同社の以前の調査で、20代で1000万円以上の金融資産を持つ人は全体の4.7%だということも分かっています。また、この人たちには、
1.確定拠出年金に積極的であること
2.年金制度を理解していること
3.退職後の生活を楽観していないこと
4.資産運用に積極的であること
5.お金に関する情報をWebと新聞から入手していること
という特徴があるのです。つまりお金に対するリテラシーが高いわけです。お金については「知っているだけで得をする」ことがあるのです。お金に関する情報への感度はいつも高く保っていないといけません。
⇒データ出典:『フィデリティ退職・投資教育研究所』のアンケートデータ
(高橋モータース@dcp)