「円安なので日本旅行がお得などと浮かれてる場合か!」――と、さすがに気付いたようです。
Money1でも昔ご紹介したことがありますが、『韓国経済院』(略称『KERI』)のリポートによると、日本と韓国の製造業における輸出競合度は「69.2」と計算されています。
『KERI』によると、輸出競合度の定義および計算方法は「2カ国の製造業種別の輸出比重(業種別輸出額/製造業全体輸出 X 100)とし、最小値を製造業種別に合計した指標で、0から100の値をとり、両国の輸出構造が等しい場合は100、まったく異なる場合は0の値を持つ」としています。
定義によれば、100に近いほど韓国と(製造業における)輸出品目が競合していることになります。
以下をご覧ください。
⇒参照・引用元:『KERI』「超円安で今年韓国輸出09月までに168億ドル減少」
日本は韓国との輸出競合度が世界一です。
これは当たり前の話で、韓国が日本を真似して製造業・輸出大国の道をまい進してきたからに他なりません。日本の厚意によって技術移転されて韓国に根付いた物は、鉄鋼業、自動車など枚挙に暇がありません。
「高くついても日本の技術を入れたくない」とした(本当です!)高速鉄道はいまだに不安定な始末。
もちろん、鉄鋼業、自動車などの多種多様な技術移転について、韓国が日本に感謝を表明したことなど、とんと聞きません。「もらって当然」(あるいは剽窃しても当然)と考えるロクでもない国です。
過去の例を鑑み、日本は韓国に技術を恵んであげようなどとは決して考えないことです。
それはともかく、韓国が勝手にライバル視している「ドイツ」との場合は「60.3」、中国と韓国なら「56.0」です。
これが何を意味しているかといえば、円安になれば日本の輸出製品が割安になり、最も影響を受けるのは韓国だということです。同じ価格(外貨建て)で日本製品・韓国製品があれば、高品質な日本製品の方が売れるに決まっています。
韓国メディア『韓国経済』は「国際地政学的環境変化と絡んで、記録的円安現象について国内産業の輸出競争力を再点検し、対策を設けるきっかけとしなければならない」と書いています。
日本円の価値が1%ポイント下落すると、韓国の輸出物量が0.2%ポイント、輸出額は0.61%ポイント減少するという分析もあります。
ただでさえ、韓国の輸出が弱まっているところ(上掲のとおり15カ月連続の貿易赤字)に、円安による日本の輸出競争力強化ですので、韓国にとっては「泣きっ面に蜂」です。
(吉田ハンチング@dcp)