IMF局長「世界の株式市場」で調整を警告

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2020年10月13日、世界を股にかける高利貸し『IMF』のトビアス・エイドリアン(Tobias Adrian)金融資本市場局長が、「IMF Blog」(あるんですよ!こういうのが)で、金融市場についての警告を発しました。

エイドリアン局長が指摘するのは、実体経済と金融市場の乖離(かいり)です。

具体的には以下の部分です。

(前略)
実体経済と金融の乖離に気をつける

金融環境の大幅な改善によって経済への信用の流れが維持されている一方で、経済見通しをめぐる不確実性は依然として大きい

例えば、(最近価格調整が見られるものの)株価が上昇している金融市場と、経済活動が低迷し見通しが不透明なこととの間には引き続き乖離が見られる。

こうしたギャップは、景気が速やかに回復すれば徐々に解消する可能性がある。

しかし、例えばウイルスの制御により多くの時間がかかりうるなどの理由で景気回復が遅れれば、投資家の楽観は後退するかもしれない

市場が政策支援の恩恵を受け続けると投資家が信じている間は、資産価値の評価は当面高いまま推移するかもしれない。

しかしながら、特に景気回復に遅れが生じた場合に特にそうだが、資産価格の急激な調整や、またはボラティリティの断続的な高まりが生じるリスクがある。
(後略)

⇒参照・引用元:『IMF』公式サイト「経済回復への橋渡し 金融安定性リスクに注意 トビアス・エイドリアン著:2020年10月13日」日本語版があります

赤アンダーライン、強調文字は筆者による

つまり、金融市場では急速な回復が見られたが、実体経済は悪いまま。

投資家の楽観が続く間は大丈夫かもしれないが、もし「そうでもないぞ……」というメンタリティーが高まり、そちらに傾いたら例えば株式市場では大きな調整が起きるかもしれない、そんな話です。

個人投資家の皆さんはどうかお気を付けください。

(柏ケミカル@dcp)

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