こういうのを「ぐぬぬ……」というのでしょう。
Money1でもご紹介したとおり、中国の習近平主席は、「第15回 BRICSサミット」(2023年08月22~24日)に出席した後、09月09~10日に開催された20カ国・地域(G20首脳会議)を欠席。
以降はひきこもっていたのですが、アメリカ合衆国・サンフランシスコ開催のAPEC会議には出席しました。習近平さんの渡米は、実に6年半ぶりの渡米です。
ひとえに合衆国のバイデン大統領との首脳会談(11月15日:現地時間/以下同)のためと見られますが、一応、日本の岸田文雄首相との日中首脳会談(11月16日)も行いました。
日本の外務省が頑張った結果でしょうが、とりあえず岸田文雄は袖にされずに面目を保つことができました。
面白くないのは韓国です。「あれ、ウチは?」というわけで、韓国メディア『ペンアンドマイク』に興味深い記事が出ています。
(前略)
大統領府の高官は16日(現地時間)、現地プレスルームのブリーフィングで「(出国まで)明日一日の日程が残っているが、日中韓首脳会談は議論中だ」とし、「しかし、両国首脳会談の日程がぎっしり詰まっており、実際に実現するかどうかは分からない」と述べた。この関係者は「習主席が米日首脳とはそれぞれ二国間首脳会談を行ったが、なぜ韓中首脳会談はまだ確定していないのか」という質問に「中国はまず合衆国との会談に全てのエネルギーを集中した後、使える時間でどの国とどれだけコンパクトに会談して帰るかを判断しなければならない」と説明した。
続けて「そのため、合衆国の後、日本と短い会談を行い、中韓首脳会談が成立するかどうかは別問題」とし、「両国が戦略的判断を通じて会談して帰るのが良いかどうか判断を続けている」と付け加えた。
一方、尹大統領はこの日、中国の習近平国家主席と会談し、握手を交わし、3分程度会話を交わしたと伝えられた。両首脳は「APECセッション1」開始前の会議場でお互いを認識し、挨拶を交わした。
(後略)⇒参照・引用元:『ペンアンドマイク』「尹 “APEC에서 좋은 성과 기원”…시진핑 “성과 확신, 한중 협력 희망”」
合衆国との首脳会談に時間を費やし、その後日本との首脳会談が行われるので、韓国との首脳会談が実施できるかは分からない――とはっきり述べています。これは中国側のプライオリティー判断ですので、要は「韓国との会談は後回しでいいだろ」となっているわけです。
「日本と短い会談を行い」と底意を感じさせる書き方をしていますが、実際には日中首脳会談は予定をオーバーして1時間を超えました。
一方の韓国ですが、セッション開始前の会場で、3分ほど話したようです。上掲のとおり『ペンアンドマイク』は「中国の習近平国家主席と会談し……」と書いていますが、こういうのは会談とはいいません。「立ち話」でしょう。
↑米中首脳会談は4時間におよびました。ウラは取れませんが、中国側は夕食会も要求したのですが、合衆国側はこれを拒否したとのこと。
↑中韓首脳会談(?)はセッションが始まる前の会場で3分間行われました。
まとめると、
日中首脳会談:1時間超
中韓首脳会談(?):3分間※
※3~4分と書いている韓国メディアあり。
となります。これは中国側の相手国に対する優先度を示しているものと思われます。つまり、韓国は中国から重視されてはいません。
(吉田ハンチング@dcp)