2023年12月13日、韓国の企画財政部が興味深いプレスリリースを出しました。K-バッテリーに巨額投資を行うというのです。
以下をご覧ください。
政府は12月13日(水)08:00、緊急経済閣僚会議で「二次電池全サイクル産業競争力強化方策」を発表した。
今回の対策は、アメリカ合衆国のインフレ削減法(IRA)、欧州連合(EU)の核心原材料法など主要国の二次電池サプライチェーン確保競争が激化する中、韓国二次電池産業の国際(グローバル)競争力を維持し、使用済みバッテリーを廃棄物規制ではなく、再製造・再使用・リサイクルなど産業生態系の観点から積極的に活用するために策定された。
まず、使用済みバッテリーの再製造・再使用・リサイクル産業生態系を体系的に育成するための法案を’24年に策定し、使用済みバッテリー(再製造)を搭載した電気自動車、再使用製品(ESS、UAMなど)の安全で信頼性の高い流通・活用を促進するため、3段階の安全点検
➊使用済みバッテリー性能評価
➋流通前の安全検査
➌事後の検査体系を導入する。
取り外し前の詳細な性能評価を通じて再製造・再利用基準を満たす使用済みバッテリーは、取り外し時から「廃棄物」ではなく「製品」として認定し、産業的活用を促進する。
二次電池の核心鉱物供給網を内在化するため、リサイクル業者の使用済みバッテリー保管・処理可能期間を拡大(30 → 180日)し、バッテリー全周期の履歴管理システムを構築し、バッテリー利用主体および性能評価者などの各利用段階別の情報入力義務を法制化する。
(後略)
車載用二次電池のリサイクルのためのシステムを作るとしていますが、これはとてもいいことです。中国のように電気自動車の墓場を作らないためにも必要でしょう。
今回のプレスリリースで面白いのは最後の部分です。
(前略)
最後に、鉱物・素材・完成品など二次電池産業の全分野に今後5年間(2024~2028年)で38兆ウォン以上の政策金融を全面的に支援し、11月29日に予備妥当性調査を通過した「次世代二次電池技術開発プロジェクト」(2024~2028年、1,172億ウォン)を2024年から迅速に推進するなど、研究開発(R&D)に2024年計736億ウォン(2023年比+31%)を投資する計画だ。
二次電池産業に対して政策金融38兆ウォンを突っ込むとしています。
現在でも二次電池はすでに中国企業に食い荒らされているのですが、38兆ウォン突っ込んでそれを抑えられるというのでしょうか。
韓国には中国を突き放せるような技術はないのです。安値の叩き合いになったら、バックに中国共産党がついている中国企業に勝てるわけがありません(政府のお金をいくら突っ込んでも平気なのですから)。
日本企業は韓国を他山の石にして、中国・韓国に最先端の技術を渡してはなりません。決して助けず、決して教えず、決してかかわらず――を貫くべきです。
(吉田ハンチング@dcp)