中国「大学受験生 多すぎ」1,342万人の史上最多!「大卒即失業者」さらに増えるぞ

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中国では大学受験のシーズンです。


↑中国全土で1,342万人の受験生が1年に一度、一発勝負の試験に挑みました。

大学受験の試験のことを「高考ガオカオ」といいますが、2024年の受験生の数は史上最高の「1,342万人」となったことが分かりました。

中国の大学入試は「高考」一発勝負です。大学や学部ごとのいわゆる「二次試験」は原則ありません。2024年は06月07日に全国一斉にスタートしました。

以下は2012~2024年の高考受験生の人数推移です。

中国の公称人口が約14億人ですので、大学受験生の数が膨大になっても仕方ありません。ありませんが、いくらなんでも受験生が多過ぎです。

公式統計で直近(2023年)の大卒者が1,158万人。これまた史上最多で、この卒業生の需要を満たすだけの仕事がありません。中国政府は糊塗していますが、実際の若者の失業率は5~6割という推測もあるほどです。

若い世代の肌感覚はもっと悪いかもしれません。

Money1でもご紹介したことがありますが――例えば「双一流」(世界的にも学科的にも一流)と中国政府に認定される『上海海洋大学』の2023年卒業生の就職状況は、学部卒生の就職率は13.64%、大学院卒生の就職率は17.27%、全体の就職率は15%未満だった――というデータがネットで流布されたぐらいです。

つまり、大卒即失業で二進も三進もいかないという若者が増加しているのです。

にもかかわらず、2024年に大学受験生が史上最高を更新します。

入ったら出ます。

数年後大学卒業生がまた史上最高を更新するわけです。そのときには、中国経済が好転し、就職状況は良くなっているでしょうか?

「若者に職がない」などというのは不健全な社会です。行き場のなくなった若者が社会への不満を募らせることになるのではないでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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