2022年04月26日、(よせばいいのに)日本の岸田文雄首相が韓国の政策協議団と面談しました。
これで韓国は余計な期待を日本にするようになりました。
日本は韓国に対して「国と国との約束を守れ」としか言っていないのですが、韓国にはこれが理解できません。端的にいえば「約束とはなんなのか」が韓国の皆さんには理解できないのです。
ですから、約束、法律、協定、条約、国際法はみんな破られてしまいます。韓国の皆さんは「約束は自分の都合で破っても構わない」と考えているからです。
ですから法治国家にはなり得ません。
ただ、自分が約束を破ったことを非難されるのはイヤなので、理屈にならない理屈をこねまわします。
特に筆者だけの意見ではありません。
韓国に対して深い知見をお持ちの室谷克実先生の著作から「韓国の約束は一時の方便である」と喝破された部分を以下に引いてみます。
「約束」とは一時の方便
日本企業は、「信用」重視の立場から、「契約」をしたら最後、損をしても約束を守ろうとする。損をしても約束を守ってこそ、信用が築かれる側面もある。
これに対し韓国社会は、「不信社会」であり、常に「欺されまい」とする予防的緊張が働いている。
契約したら絶対的順守義務が伴うという観念は希薄だし、「約束」の効力も短期間だ。
金泳三氏は一九八〇年、自ら「今後、一切の政治活動はしない」と声明した。
金大中氏も同趣旨の嘆願書を大統領に提出し、アメリカへの出国を許された。
しかし八四年には、二人とも、そんな声明や嘆願書のことなど全く忘れたように政治活動を再開した。
問い詰めたら二人はおそらく、「あの時は、ああ言わねば逃げられなかったから」と語ろう。
しかし、ここではもはや体制側も、古証文を持ち出そうとはしない。
商取引でも同様だ。ソウルのホテルのレストランで耳を澄ませていると、日韓ビジネスマンの言い争いが聞こえてくる。
日本人ビジネスマン「あなたは、あの時、ちゃんと約束したじゃありませんか。」
韓国人ビジネスマン「それは、あの時は確かに約束しましたよ。しかし、あの時とは状況が変わりましたから。」
(後略)※強調文字、赤アンダーラインは筆者による。
⇒参照・引用元:『新版「韓国人」の経済学―これが「外華内貧」経済の内幕だ』著:室谷克実,ダイヤモンド社,1989年01月20日,pp65-66
最後の日韓ビジネスマンの会話など、そのまま日本政府と韓国政府の会話です。
韓国政府「それは、あの時は確かに約束しましたよ。しかし、あの時とは状況が変わりましたから」
いわゆる徴用工・いわゆる慰安婦の問題でも全く同じです。韓国の皆さんは国を挙げて「順守義務についての観念は希薄で約束の効力も短期間」なのです。
室谷先生のこの本は、1987年02月に初版が発行されています。今は2022年で35年もたっています。しかるに韓国という国は全く変わっていないのです。
ですから、これからも韓国の皆さんが「約束を守るようになる」なんて考える方が間違っています。鈴置高史先生のおっしゃるとおり(以下の過去記事を参照ください)、朝鮮半島には日本人とは違う「約束を守らない人」が住んでいるんだ――と考えるべきなのです。
つまり、約束を守らなかったらどうなるのかを繰り返し教えることこそが、韓国の皆さんと付き合う唯一の方法ということになります。
日本との約束を破ったら2倍もひどい目に遭わされる。だから約束は守る――というふうに。
それが分かっていない自民党の先生方は大変に危険です。恐らくころっとだまされます。
見ていてご覧なさい。今回岸田首相が甘い顔を見せてしまったので、日本が原則論を持ち出したら「後頭部を殴られた」と言い出しますから。
(柏ケミカル@dcp)