韓国のイールドカーブ「真っ平らになる」これはダメだろ

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韓国のイールドカーブが大変面白いことになっています。

以下をご覧ください。2022年12月21日終わり時点でのデータです(『Investing.com』より引用:以下同)。

「イールドカーブのフラット化」なんていいますが、フラット化も何も真っ平らになっています。

イールドカーブのチャートというのは、横軸に国債○年物をとって(右にいくほど年数が増える)、縦軸に利回りの利率を取ったものですが、通常は右肩上がりになります。

これは当然で、例えば国債3年物と20年物の利回りを比較すれば、20年物の方が利回りが大きくなるからです。先のことなど分かりませんから、償還時期が長いほど利回りが大きくなってしかるべきです。

ところが、このイールドカーブが平らになって償還時期の長短にかかわらず利回りがほぼ同じ(これがフラット化)、あるいは償還時期の長いほど利回りが下がるといういわゆる「逆イールド」といった現象が現れることがあります。

イールドカーブがフラット化するときは「景気の転換点」といわれます。短期金利と長期金利の差がほとんどないということは、市場が「この先どうなるもんやら分からへん」といっているサインと見られるからです。

上掲イールドカーブを構成する国債○年物の利回りを見ると以下のようになります。

韓国債3年物が「3.646%」で30年物が「3.571%」ですから、これは逆イールドでもあります。

逆イールドはリセッション(景気減速局面)前に現れるといわれます。必ず当たるわけではないのですが、こんな冷凍マグロの心拍数のような真っ平らのはダメです。

ちなみに日本のイールドカーブはどうなっているかというと……以下です。

コントロールが効いており、右肩上がりですね。

(吉田ハンチング@dcp)

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