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無法者・中国が本領発揮! 国際法を守らず盗人猛々しい主張

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中国が国際法を守らない無法者ぶりを発揮しています。

2023年08月05日、南シナ海、南沙諸島に属するSecond Thomas Shoal(セカンド・トーマス礁:仁愛礁)において、中国の海洋警察が、補給作業を行おうとしていたフィリピンの補給艦に対して放水を行うなどの攻撃を行いました。

まず場所を確認してみましょう。以下が現場となった「セカンド・トーマス礁」です。


PHOTO(C)GoogleMap

見てすぐにお分かりいただけるとおり、フィリピンからほど近く、中国が領海などと主張できる位置にはありません。

2016年07月12日、ハーグに設置された南シナ海仲裁裁判所は、フィリピンが提訴した15の「中国提訴」の項目全てに対して裁定を下しています。

その裁定の主旨は以下の4つです。

中国の「9段線」で囲った海域に対する「歴史的権利」なるものはUNCLOS(国連海洋法条約)に違反し、無効である

南シナ海の海洋地勢の法的地位の確定

ex)ミスチーフ礁(美済礁)、セカンド・トーマス礁(仁愛礁)、スービ礁(渚碧礁)は、いずれも満潮時に海面下に沈む「低潮高地」であって、いかなる海洋権限も有しない。

中国の南シナ海における海洋環境を破壊する建設活動と漁業活動によって、フィリピンの主権的権利と航行権が妨害されている

中国の南シナ海における仲裁裁判開始後の行動は、仲裁裁判中の紛争の悪化や拡大の自制を求めるUNCLOS違反である

つまり、中国の9段線うんぬんという主張――「中国には歴史的権利がある」などという主張に、完全にNOという判断を下したのです。

しかし、中国はこの判断について歯牙にもかけていません。中国はUNCLOS(国連海洋法条約)加盟国であるにもかかわらず、これを真っ向から反故にする違反を続けているのです。

この一事をもってしても、中国がいかに無法な、ルールを守らない国であるのか分かります。

給作業を行おうとしていた――というのは、フィリピン側の特殊な事情があります。

フィリピンは1999年、第2次大戦当時の揚陸艦「シエラマドレ」をセカンド・トーマス礁に座礁させ、領有権主張のために小規模の海兵隊守備隊を駐留させています。

中国はこれに対して妨害しているのです。理由は9段線という例の「国際法違反の勝手に引いた領海主張」です。

08月07日、フィリピン政府は、中国海洋警察による無法な行為についての記者会見を開き、世界に訴えました。


↑フィリピン政府は中国によるフィリピン船舶への放水に抗議する記者会見を開催しました。

中国の「盗人猛々しい主張」

では、この記者会見について中国共産党政府はどのような意見を表明しているのか?です。

以下が中国の外交部が出したプレスリリースです(記者からの質問に対する報道官の回答)。

Q:
08月05日、スプラトリー諸島(南沙諸島)のSecond Thomas Shoal(セカンド・トーマス礁:仁愛礁)海域で、中国海警が軍艦「シエラマドレ」への定期補給任務を行う補給艦と海警艦を妨害し、放水で攻撃した。

08月07日、フィリピン外務省は、中国の行為は国連海洋法条約と南シナ海仲裁事件判決に違反し、フィリピンの主権的権利と管轄権を侵害するものであるとの声明を発表した。

これに対する中国のコメントは?

A:
最近、フィリピンが中国南沙諸島の仁愛礁に建設資材を違法に搬入し、海難事件を引き起こしたことについては、すでに中国沿岸警備局の報道官が詳しく紹介している。

中国外務省はフィリピン側に厳粛な申し入れを行っている。

仁愛礁は中国の南沙諸島の一部であることを強調したい。

フィリピン側は、同礁に不法に「居座る」軍艦を曳航することを何度も明言してきたが、24年経った現在、フィリピン側は軍艦を曳航できないばかりか、仁愛礁の恒久的な占拠を目論み、軍艦の大規模な修理や補強を行おうとしている。

フィリピン側の行動は、国際法および中国とASEAN諸国が署名した南シナ海における当事者の行動に関する宣言に対する重大な違反である。

中国側はフィリピン側に対し、仁愛礁から居座った軍艦を直ちに曳航し、仁愛礁を占拠されていない状態に戻すよう改めて求める。

南シナ海仲裁裁判のいわゆる裁定は、国連海洋法条約を含む国際法に違反し、違法かつ無効である。

中国は裁定を受け入れず、承認せず、また裁定に基づくいかなる主張も行動も認めない。

この立場は明確かつ確固たるものであり、国際的な法の支配を守るための正当なイニシアチブである。

中国側はここしばらくの間、仁愛礁の問題について、外交ルートを通じてフィリピン側と繰り返し連絡を取り、フィリピン側に対し、不法に漂着した軍艦の大規模な修理や補強のための建設資材の輸送を自粛するよう明確に要請すると共に、仁愛礁の状況をコントロールするための措置を早急に協議するよう提案してきた。

しかし、フィリピン側は中国側の好意と誠意を無視し、今回の事件の原因となった仁愛礁の「座礁」軍艦への整備・補強用建設資材の搬入を主張した。

中国海洋警察は法に基づき、中国の主権と海洋権益を守るための措置を講じ、現場での活動はプロフェッショナルで抑制的であり、非の打ちどころがない。

フィリピンは中国の重要な海洋隣国であり、中国とフィリピンは海洋紛争のコントロールについて重要な合意に達している。

中国はフィリピンとの対話と協議を継続し、海洋問題を適切に処理し、二国間関係と海洋情勢の安定を共同で維持していきたい。
(原題:外交部:厳粛な表明)

⇒参照・引用元:『中国 外交部』公式サイト「外交部发言人就菲律宾外交部发表关于仁爱礁问题的声明答记者问」

中国の主張がいかに厚顔無恥であるのかが、お分かりいただけるでしょう。

このような無法な国が、今「沖縄」について日本を揺さぶりをかけています。日本は無法者に備えなければなりません。

(吉田ハンチング@dcp)

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