韓国メディアでも「ピークチャイナ」という言葉が見られるようになりました。中国の経済発展がもはやピークを迎え、後は下り坂だ――というのです。
しかし、よその国のことを心配している場合ではないのです。韓国はこれから急速に弱っていきます。人口の自然減少フェーズに入り、生産年齢人口が急減するのが大きな要因になりますが、その急減が起こる前に、すでに韓国のGDP成長率は漸減しています。
韓国メディア『韓国経済』が「『韓国は終わった』……『0%台の墜落は時間の問題』暗い見通し」という記事を出しています。つまり「ピークコリア」論です。
GDP成長率は急下落している
もうおしまい――の証拠として挙げているのが、GDP成長率の漸減なのです。以下は1980年から2023年までの年次のGDP成長率の推移です(2023年は『IMF』による2023年10月時点予測値)。
上掲では分かりにくいかもしれませんが、10年ごとの平均値を取ってみると、以下のようになります。
一目瞭然の右肩下がりで、2020年代はまだ2020~2023年の4年しかありませんが「1.9%」。この下げっぷりなので、『韓国経済』は「0%台への墜落は時間の問題」としているのです。
下がる「潜在成長率」
韓国はまた「潜在成長率」でも先行きが暗いです。先にMoney1でもご紹介したとおり、『OECD』(Organisation for Economic Co-operation and Developmentの略:経済協力開発機構)は、韓国の「潜在成長率」の予測を引き下げています。
潜在成長率というのは、「労働力・資本・生産性を活用して、インフレ(物価上昇)を誘発することなく、最大限に達成できる経済成長率の見通し」のことをいいます。
『OECD』は、2023年06月時点で、
2023年:1.9%
2024年:1.7%
と予測しているのです。人口減によって労働力も下がり、投入できる資本は大きくなく、そもそも生産性も低い韓国ですから、潜在成長率が下がるのは当然。経済成長が回復できると考える方がおかしいのです。
それは、2022年12月06日、『Goldman Sachs(ゴールドマン・サックス)』が出した「The Global Economy in 2075: Growth Slows as Asia Rises」というリポートにも現れています。
韓国は「G9」などにはなれない
この中に各国のGDPがどのように推移するかという予測が掲載されており、韓国の経済規模は著しく後退すると見られています。以下が、『ゴールドマン・サックス』のオリジナルデータです。
GDP規模ランキングTop15:韓国の順位
1980年:圏外
2000年:12位
2022年:12位
2050年:圏外
2075年:圏外⇒参照・引用元:『ゴールドマン・サックス』公式サイト「The Global Economy in 2075: Growth Slows as Asia Rises」
2022年は「12位」ですが、27年後の2050年には15位圏外に転落します。2075年にももちろん圏外です。
先日「韓国をG9に」という願望を語る記事が韓国メディアに出ましたが、この予測を見ても、韓国はたとえG9であっても不可能です。
もう何度だっていいますが――「韓国の夏は終わった」のです。
(吉田ハンチング@dcp)