韓国は貿易1本で食べている国ですが、これまでは対中国貿易で大きな黒字を稼いできました。ところが黒字を稼げたのは中韓修好30周年までで、31年目からは赤字に転落するという事態になりました。
韓国としては対中国貿易での黒字をかつてのように戻したいところですが、そうは問屋が卸しません。中国の技術力は韓国に追いついており、もはや韓国製品はいらないのです。逆に韓国は中国の輸出する資源、中間財に依存するようになっており、対中国貿易は赤字です。
対中国貿易での赤字傾向はこれからも続くものと見られるのですが、2024年02月には、対中国貿易が実に18カ月ぶりに黒字になりました。ところが、やっぱり大勢は変わらず、02月の黒字はヌカ喜びだったのです。
以下が対中国貿易の推移です(単位:億ドル)。
輸出 | 輸入 | 貿易収支(輸出-輸入) | |
2024年01月 | 106.96 | 123.91 | -16.95 |
02月 | 96.40 | 94.10 | 2.30 |
03月 | 105.18 | 113.99 | -8.81 |
04月 | 104.63 | 124.18 | -19.55 |
※データ出典:『韓国 関税庁』『韓国 産業通商資源部』
上掲のとおり、02月だけ貿易収支は黒字で、03月、04月と赤字が連続。2024年01~04月累計で「-43.01億ドル」です(ただし通関ベース)。
3カ月でこの大赤字ですので、単純に4倍しただけで通年で170億ドルを超える貿易赤字になるのでは?と懸念されます。
――というわけで、韓国が切望してやまない対中国貿易の黒転ですが、これはやはり無理でしょう。
(吉田ハンチング@dcp)