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中国『厦門大学』が北京に提言「できるだけ速く台湾を接収する準備を始めろ」

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2024年08月05日、中国の『厦門大学』海峡両岸都市計画研究所が「Start Taiwan Takeover Preparations as Soon as Possible(できるだけ速く台湾を接収する準備を始めよ)」という論文を発表していました。

take overなので「統合」「乗取り」などの意味ですが、特に政治や軍事の文脈では、単に「力による占領」を意味する場合と、「行政や組織の引き継ぎ」や「再統一」という意味で用いられることもあります。

⇒参照・引用元:『CSIS』ライブラリー「Start Taiwan Takeover Preparations as Soon as Possible」

摘要だけ和訳すると以下のようになります。

『厦門大学』海峡両岸都市計画研究所の研究者たちは、北京は、台湾との「再統一」に備えて影の政府を設立すべきだと主張しています。

この無名の著者らは、「再統一」が複雑なプロセスであり、北京が香港に対して採用した「一国二制度」モデルは台湾の統治には適さないと示唆しています。

その代わりに、彼らは本土への完全統合」が北京の目標であるべきだと論じています。

彼らは、北京が「中央台湾工作委員会」を設立し、台湾の現行政策や制度を深く理解した上で、通貨変換、教育制度、軍事統合、税関など、さまざまな問題に関する「接収後」の政策を研究・準備することを提案しています。

また、彼らは北京が「台湾統治実験区」を設立することも推奨しており、これは「非常に現実的な物理的環境」として、「再統一」前に統治の実践をシミュレーションしテストするためのものです。

これには、台湾から退役した軍人、公務員、教師を採用し、本土の幹部に台湾をどのように統治するかを訓練すること(彼らが「政権構築経験」と呼ぶものを付与すること)が含まれます。

重要なことは、著者らはこれらの活動が台湾の政治的動態に影響を与え、島内の「反台湾独立」勢力がより組織化され、彼らの立場をより明確に表明することを促すことで、「再統一」のプロセスを加速させるだろうと述べています。

この匿名研究者は、『中央台湾工作委員会』と『台湾統治実験区』を設立するという、台湾接収のための準備をスグにでも始めよと北京に提言しています。

論文内で述べられていることをまとめてみます。

●『中央台湾工作委員会』の設立の目的と効果

台湾の現行制度を迅速に理解するため:
台湾の体制、制度、法律を詳細に分析し、必要な制度変更や新しい法律の設計を行う。

反台湾独勢力を結集するため:
中央台湾工作委員会を設立することで、台湾内の反台独勢力を統合し、国家行動として組織化する。

政権移行を抵抗なく行うため:
台湾のエリートや機関を巻き込み、政権移行の際の予測と心理的準備を促進する。

『台湾統治実験区』設立提案の理由
政策実験:
台湾の統治モデルを模倣し、選挙制度や法律、教材などをテストし、台湾社会に最適な政策を模索する。

幹部の育成:
台湾統治に必要な幹部を訓練し、統治システムの理解を深める。

統治の模範づくり:
香港の「一国二制度」モデルが機能しないことを踏まえ、新たな統治の模範を構築する。

中国共産党に迅速な接収、統治開始のための提言です。全くロクなものではありません。

この論文はスグに削除されましたが、アメリカ合衆国のシンクタンク『CSIS』(戦略国際問題研究所)がキャッチアップして保存。英語に翻訳してライブラリーに入れました。

(吉田ハンチング@dcp)

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