2017年の半ばすぎごろから「米国債のイールドカーブのフラット化(平坦化)」が話題になっています。最近でもこれについては識者からの懸念の声が少なくありません。実際には、以下のようになります(チャートは『Investing.com』より引用)。
横軸が米国債の償還期間(満期までの期間)を指します。「M」は「month(月)」で「1M」は「1カ月」、「6M」なら「6カ月」です。「Y」は「year(年)」で、「10Y」が最も話題にされる「米国債10年もの」です。縦軸が利回り(%)です。
米国債10年ものは現在利回りが「2.962%」。1年前が「2.326%」ですから「62.6bp」(bpはベーシスポイント:日本の「一毛」に当たります)の上昇です。
またイールドカーブ自体は、1年前のイールドカーブと比べると確かにフラットになっていますね。
そもそもなぜこれほどイールドカーブのフラット化が注目されるかというと、フラット化が(この先にある)景気後退の兆候と見なされているからです。
長くなりますので、「本当にそうなのか?」については別記事でご紹介します。
(柏ケミカル@dcp)