韓国は、日本から資金供与を受けても感謝しないという不思議な国です。
例えば、日韓通貨スワップの件でも、時の麻生太郎財務大臣に対して「日本が借りてくれと頭を下げるなら借りてやらんこともない」とうそぶいたことが知られています。
実は、このような態度は昔から一貫しています。「日本に頭を下げないのは当然」「日本が韓国を支援するのは当然」と考えているのです。
1981年09月10日付け、韓国メディア『朝鮮日報』に「日本のカネを受けるにせよ、受けないにせよ、堂々と――病床の尹前大統領は語る」という記事が出ました。
尹前大統領(李承晩大統領の後、約4カ月だけ大統領に就いた方です)へのロングインタビューを行った記事です。
まず時代背景は以下のようなものでした。
当時、韓国が日本に対して「5年間で60億ドルを支援しろ」と言っていました。理由は、北朝鮮の南進を防いでいるのは韓国であり、防波堤の役目を果たしている韓国に日本が支援するのは当然である――という論理でした。
それまでも日本は韓国への支援を行っていたのですが、1980年の実績は「190億円(約8,400万ドル)」でした。5年間で60億ドルということは、1年当たり12億ドル。
つまり「10倍以上のお金をよこせ」という要求です。
この韓国政府の要求について、尹元大統領がなんと言ったかを以下に引きます(田中明先生の著書から当時の記事を孫引きします)。
▽日本人に対するとき、われわれが常に忘れてはならぬ点は、金を借りるにせよ、糧穀を借りるにせよ、毅然たる姿勢を保つこと、絶対に頭を下げる理由はないということです。前政権が対日関係で犯した最大の過誤はまさにそのことです。
▽われわれは過去彼らに文化を伝達し啓蒙指導するのにやぶさかではありませんでした。それに比べ、日本は南海岸で海賊略奪をこととしたり、壬申の乱(文禄の役)の蛮行、ついには合邦三六年間の残酷な所業を犯しました。これらは人類史上、恥ずべきことではありませんか。
(後略)⇒参照・引用元:『韓国の「民族」と「反日」』著:田中明,朝日文庫,1988年01月20日 第1刷発行,p102
この尹元大統領というのは、初代の李承晩(イ・スンマン)大統領の後、4カ月だけ大統領となった尹潽善(ユン・ボソン)さんのことです(在任:1960年4月27日~1960年8月12日)。
「金を借りるにせよ、糧穀を借りるにせよ、毅然たる姿勢を保つこと、絶対に頭を下げる理由はない」などと述べています。
頭を下げなくていい理由は、倭寇や豊臣秀吉による朝鮮半島討ち入り、日韓併合によってひどい目に遭ったからだと言っています。
今でもこのような理屈で日本に対する人は少なくないようですが、こう言われて頭を垂れてしまうのは間違っています。
倭寇や豊臣秀吉の行為について、なぜ現代の日本人が頭を垂れる必要があるでしょうか。日韓併合も同じです。当時は列強が海外で植民地を増やす行為を行っており、日本もそれに続きました。力がない国は領土を削られる時代でした。それが常識だったのです。
また、日本の朝鮮半島併合は、国際的にも認められ、完全に合法でした。現在の目からどう見えるのかは問題ではありません。当時合法だったことで現在の日本が非難される筋合いはありません。
「日韓併合の有効性」について、「西野法律事務所」の西野佳樹先生が以下のように書いていらっしゃいます。もしご興味があれば、以下のURLの記事を参照ください。
国際法は現在と当時でまるで違います。「現在の国際法に照らして」という基準は当てはまりません。日本の朝鮮半島併合は当時の(列強の=国際的な)「世の習い」に準じたものだったのです。
(柏ケミカル@dcp)