中国の「おまいう」が止まらない。「フィリピンは国際法に沿っていない」と主張

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2024年02月02日、中国外交部の定例記者ブリーフィングがありましたが、汪文斌報道官が興味深いことを述べました。また「おまいう」です。

南シナ海において、フィリピンが中国の無法な主張に抵抗している件です。

中国は南シナ海のほぼ全域を自国の領海としており、フィリピンが領有を主張するスカボロー礁(中国の呼称:黄岩島/黄岩岛)に対して圧迫を加えています。

フローティングバリアを張るなどの嫌がらせが露骨です。


↑スカボロー礁の位置。誰がどう見ても中国の領海などではありません。

『Global Times』記者:
1月31日、フィリピンのアニョ国家安全保障顧問は、黄岩島問題に関する中国の立場と主張を非難する声明を発表した。 これに対する中国のコメントは?

汪文斌:
黄岩島は中国固有の領土であり、中国は黄岩島とその隣接海域に対して議論の余地のない主権を有している。 中国は黄岩島(原文ママ:スカボロー礁のこと:引用者注)の主権と管轄権を継続的、平和的、効果的に行使してきた。

フィリピンの領土範囲は、1898年の米西平和条約、1900年の米西フィリピン離島割譲条約、1930年の英領北ボルネオと米領フィリピンの境界画定条約など、一連の国際条約によって決定されており、黄岩島がフィリピンの領土範囲に含まれたことは一度もない。

フィリピン側が、黄岩島がフィリピンに近いことを理由に黄岩島の領有権を主張したり、黄岩島がフィリピンの排他的経済水域内にあることを理由に主権的権利や管轄権を主張したりすることは、国際法に沿っていない。

南シナ海の仲裁裁判は、フィリピン側が非合法な利益を掌握する目的で行った政治的策略であり、その裁定は違法かつ無効であることを強調する必要がある。

中国はこの裁定を受け入れず、承認せず、また裁定に基づくいかなる主張や行動も認めない。 南シナ海における中国の主権と権利・利益は、いかなる状況においても違法な判決によって影響を受けることはない。

⇒参照・引用元:『中国 外交部』公式サイト「2024年2月2日外交部发言人汪文斌主持例行记者会」

まず、御用新聞『Global Times』の記者が質問に立っていることからも分かるとおり、この質問は出来レースです。中国共産党が世界に向けて発信したいことなので、『Global Times』に質問させ、あからじめ用意した回答を読み上げているに過ぎません。

スカボロー礁(黄岩岛)は、中国の領土ではありません。

汪文斌報道官の言う「南シナ海の仲介裁判」によって、これは確定しています。中国が受け入れず、認めていないだけです。中国は国際的な司法判決に従うつもりがないことは、本件をもってしても明らかです。

「国際法に沿っていないのは中国、お前だ!」なのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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