韓国建設会社の窮地「マンション原価率が92%まで上昇」利益が急減。

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韓国の不動産関連・建設業が非常な不況でピンチとなっています。まともな内需が不動産しかないので、このセクターが回復しないと「どん底景気」から脱出できない――と考えられます。

Money1でも先にご紹介したとおり、韓国「最大手建設会社5社」の2025年の売上予測が8兆ウォンも下方修正されました。

韓国「建設不況」続く。5大建設会社「2025年 売上予測」 8兆も下方修正
韓国では景気低迷が続いており、特に不動産関連、建設業はどん底といってよい状況です。2025年の業績予測にもそれが表れています。韓国の最大手建設5社といえば――、『サムスン物産 建設部門』(Samsung C&T)『現代建設』(Hyundai...

8兆ウォンも下がって利益は確保できるのか――が注目されますが、各建設会社の原価率が上がっていることが分かりました。

『朝鮮日報』の報道によれば、韓国内の大手建設会社トップ10のうち、上場6社の2024年売上原価率は以下のとおり――としています。

建設会社大手・上場6社の原価率
『現代建設』(Hyundai Engineering & Construction):100.6%
『GS建設』(GS Engineering & Construction):91.3%
『大宇建設』(Daewoo Engineering & Construction):91.2%
『HDC現代産業開発』(HDC Hyundai Development Company):90.9%
『DLイーアンドシー』(DL E&C):89.8%
『サムスン物産』(Samsung C&T)建設部門:89.4%

同報道によると、4~5年前は85%前後だった原価率が、現在90%台に上昇し、建設会社の利益は悪化の一途をたどっている――とのこと。


↑『DART』に公示された『現代建設』の2024年第4四半期の連結決算の結果。第4四半期は赤字転落。通年の営業利益は「約-1兆2,208億ウォン」となりました。
『韓国金融監督院 公示システムDART』公式サイト

実際『現代建設』の営業利益は、上掲のとおり赤字転落しています。

原価率が上がった原因は、原材料価格の急騰や高インフレの影響で人件費が上昇。建設現場の工事費用が大幅に増加したためです。

建設会社は売上も減って、利益も減る――という状況となっているのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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