韓国・セメントを巡る仁義なき戦い「3,500ウォン値下げしろ vs 1,400ウォン上げる」

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韓国ではすぐに「◯◯大乱」が起こります。

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「セメント大乱」工事現場にセメントが来ない

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韓国では「레미콘(レミコン)」という言葉が使われますが、これは「Ready-Mixed Concrete(ディークスト・コンクリート)」の略です。

日本ではレミコンとはいいませんね。同義の言葉は「生コン」(生コンクリート)です。

レミコン業界:セメントを使って「生コンクリート」を作り、建設現場に供給する業界
セメント業界:レミコン業界に「セメント(粉末状)」を供給する業界

当たり前ですが、この2つは密接に結びついており、そもそもセメントがないと生コンもできません。

先にご紹介したとおり、セメントを作るには、その焼成過程で「石炭」がいります。ところが、石炭の価格が急騰し、セメント業者が「作ったら赤字になる」とギブアップしたのです。

2020年平均:60ドル/トン
2021年:130ドル/トン
2022年:427ドル/トン
(2022年の急騰はもちろんウクライナ戦争のせい)

この原料費の高騰がセメント大乱の主原因だったわけですが、建設会社はコンクリがないと仕事になりませんので「作れや!」といい、セメント業界は「赤字になるやんけ!」と戦いになりました。

どうなったのかというと――実はまだ戦いは続いています。

セメントを巡る仁義なき戦い!

本日、2025年02月24日、 建設会社の資材購買担当者で構成される『大韓建設資材職協議会』と『首都圏レミコン業者団体』の間で「第9回目」の交渉が行われます。

『首都圏レミコン業者団体』は全国のレミコン需要の50%以上を担っています。また、この交渉は2023年11月から計8回行われましたが合意に至っていません。

韓国メディアの報道によれば、今回の交渉は建設会社側からもちかけた、とのこと。

Money1でも何度もご紹介しているとおり、韓国はどん底景気で、中でも建設業界は大寒波です。恐らく「安くしてくれ」「助けてくれ」というシグナルだと思われます。

面白いのは両者の主張、その違いっぷりです。

赤コーナー:建設会社側『大韓建設資材職協議会』の主張
・石炭の価格が大幅に下落している
・1立方メートル当たり「3,500ウォン」値下げしろ

青コーナー:生コン業界の主張
・石炭の価格は下がったが、人件費・輸送費の大幅な上昇により全体ではコストは上がっている
(4年間で40~50%もコストが上昇している)
・1立方メートル当たり「1,400ウォン」の値上げが必要だ

建設会社は「値下げしろ」といい、生コン業界は「逆だろ、値上げだ」と主張しているのです。

これで折り合いがつくとは思えないですが……さあ、どうなりますか。

(吉田ハンチング@dcp)

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