『現代自動車グループ』が超々高層ビルをやめて……という話の続きです。
韓国ソウル江南区三成洞にもともとは『韓国電力公社』の敷地があります。面積7万9,342平方メートルで、2014年『現代自動車グループ』はこの地所を10兆5,500億ウォンで購入。
2016年に、新社屋グローバルビジネスコンプレックス(GBC)を建設する、最高105階建ての超々高層ビルを……とぶち上げました。
ソウル市は、この計画のために用途地域を変更、容積率を250%から800%に緩和しました。『現代自動車グループ』は最上階105Fに展望台を設置して市民に開放すると約束。
『現代自動車グループ』が負担する公共寄与金は約2兆ウォンから約2,000億ウォン(約220億円)減額されて「1兆7,491億ウォン」になりました。
ここまでは良かったのです。
2020年から基礎工事などが始まったのですが、ところが……先にご紹介したとおり、2024年05月20日、公表された完成予想図は以下のようなものでした(02月には設計変更を発表)。
「105階建てじゃないじゃん!」だったのです。
高さ242mの55階建てタワーを2棟、低層部4棟で構成する複合施設を造ります――となりました。「高さを半分にして2つ建てます」と計画変更したのです。
さすがにソウル市も反発。「105階建てのランドマークを造るっていうから規制を緩和してやったのに、半分てなんだよ。建設認可をもう一回取り直せ」と怒り心頭。
メンツを潰されたからもあるでしょう、ソウル市は「設計が変わったなら認可を再度得るのがスジ」としました。一方の『現代自動車グループ』は「高さとデザインを変えただけなので、再交渉する理由はない」と一蹴。
さあ、どうなるか?――だったのですが、2025年02月21日、『現代自動車グループ』が新たなCBCの完成予想図を公表しました。それが以下です。
今度は超高層ビルが3本になりました。高さは54階建てで1階低くなったようですが、高さは242mで変わらず。――が3本です。
なかなかきれいなデザインですが、設計案はNorman Foster(ノーマン・フォスター)さんによるもの――とのこと。フォスターさんは1999年に建築界のノーベル賞といわれる「プリツカー賞」を受賞しています。
今回はソウル市も「景気低迷状況などを考慮し、事業を迅速に推進する」と明らかにしました。『現代自動車グループ』も「ソウル市と緊密に協議する」と神妙な態度です。
景気が悪いですし、ここらで妥協して現実的なプランで進行するといいですね。
また、105階建てはやめて正解だったのではないでしょうか。調子に乗って超々高層ビルなど建てると「呪い」にかかったかもしれませんし。

『ロッテグループ』が「何だったらロッテタワーを抵当に入れてやらァ」などと言い出していますしね。

(吉田ハンチング@dcp)